さつまいも豆知識

身近な食べ物さつまいもの知っているようで知らない「おいしい」話

焼き芋をはじめ、おかずからお菓子まで様々な調理法で老若男女に親しまれているさつまいも。 実は、豊富な栄養素を含む、低カロリーのおいしい食材です。その主な成分はデンプンで、エネルギーの補給食品として古くから利用されています。食物繊維やビタミンCの含有量は、いも類の中でいちばん多いんですよ。

さつまいもを包丁で切ると白く浮き出てくる液はなぁに?

ヤラピンといって、腸の働きを整える機能成分です。

さつまいもの歴史について

中南米が原産と言われ、ヨーロッパから、中国、そして日本へと地球をほぼ一周し、 私たちの身近な食物として親しまれています。 日本へは中国を通じて約400年前に伝来し、その後、薩摩藩(現在の鹿児島県)から全国に広まりました。

さつまいもの消費量と用途について

さつまいもの年間消費量 108万トン(じゃがいもの約3分の1)
・青果用(焼芋、蒸芋、大学芋など)
・でんぷん用(異性化糖、春雨など)
・加工用(干し芋、菓子など)
・アルコール原料用(焼酎)
・飼料用(豚のエサ)
●茨城県は、青果用の作付け面積が全国1位! なんと、約80%も占めています!

おいしいさつまいもの見分け方

●色・形…ふっくら丸みがあり、紅の色が鮮やかなもの
●皮の表面…キズやデコボコのないもの。肌につやがあり、キズのすくないもの。

ご家庭での保存方法

さつまいもは寒さに弱いので、冷蔵庫には入れないこと。
新聞紙に包んで、日の当たらない場所に置いておきます。
暑すぎても寒すぎても痛んでしまいます。

さつまいもの一番甘くなる調理法

1:煮る→2:蒸す→3:焼く
この順序でとっても甘い焼き芋がお楽しみいただけます!

さつまいもが甘くなるのはなぜ?

その理由はでんぷん質にあります。でんぷん質が糖化し、どんどん甘くなっていきます。秋に収穫された時からゆっくりと糖化し始め、糖化が止まることはありません。さらに水分が少しずつ抜けていき糖分が凝縮されていくのです。そのため秋冬のお芋より、春夏のお芋はとっても甘くなります。

焼き芋の中身が黒っぽいような、緑っぽいような感じに変色しているのはなぜ?

サツマイモが本来持っている栄養分であるポリフェノールの酵素が酸化したためです。 変色した焼き芋の方がポリフェノール成分が増えています。 肉質が柔らかく、甘みが強いサツマイモほど、黄色身が黒ずみやすくなります。

さつまいも

成分値の比較

さつまいも=太るは大きな間違い!さつまいもの栄養って凄いんです!

栄養成分 サツマイモ ジャガイモ
生芋 焼き芋 蒸し芋 蒸し芋 玄米めし 白米めし
エネルギー(kcal) 132 163 131 84 165 168
水分 66 58 66 78 60 60
たんぱく質 1.2 1.4 1.2 1.5 2.8 2.5
脂質 0.2 0.2 0.2 0.1 1 0.3
炭水化物 32 39 31 20 36 37
無機質 1.0 1.3 1.0 0.6 0.6 0.1
ビタミンB1(mg) 0.11 0.12 0.1 0.06 0.16 0.02
ビタミンC 29 23 20 21 0 0
食物繊維 2.3 3.5 3.6 1.6 1.4 0.3

五訂食品成分表より

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