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さつまいもコラム
夏休みの自由研究に ~さつまいもの甘さのヒミツから~
市野 真理子(管理栄養士)
さつまいもは、調理の仕方によって甘さが違う!!ってご存じでしたか?
今回は、夏休みの自由研究におすすめ、「さつまいもの甘さのヒミツ」をご紹介します。
さつまいもは、生では食べられないお芋ですね。加熱調理が必要なのですが、甘くなる調理方法は、以下のどれでしょうか。
①茹でる … 中火で15分茹でる
②蒸す … 蒸気が出てから12分蒸す
③電子レンジ … ラップに包んで600wで5分加熱
④焼く … さつまいもを濡れた新聞紙で包み、さらにアルミホイルで包む。
200℃のオーブンで60分焼く
※加熱温度や時間は様子をみて調節が必要です
さつまいもの甘さは、さつまいもがもっている酵素がポイント。さつまいもに含まれる「デンプン」が、β-アミラーゼという酵素の働きによって「麦芽糖(マルトース)」に変化することで甘さが増します。β-アミラーゼは高い温度では働きを失ってしまいます。酵素の作用が一番発揮する温度は60~70℃くらい。90℃以上でほとんど働きが失われてしまいます。甘くて美味しいサツマイモを食べるためには、60~70℃の時間を長くすることです。
昔から焚火の中で焼き芋を作ったり、遠赤外線でゆっくりと焼き上げたお芋が甘くて美味しいというのも納得ですね。さつまいもを美味しく食べるには、時短調理よりもゆっくりじっくり加熱調理が重要です。
さて、①~④の調理方法、どれが甘くなるのか、ぜひ試してみてくださいね。